プラスチック・マスマンホール

中大規模向け排水設備ますの活用ガイド

はじめに

 集合住宅・学校・病院等の排水設備下流部では流量が大きく、埋設深さが深くなる場合があります。このような場所では従来、コンクリートますが使用されてきましたが、硬質塩化ビニル製ます(以下、ますという。)に加えて、硬質塩化ビニル製小型マンホール(以下、小型マンホールという。)を併用いただくことでオールプラスチック配管が実現可能です。
 この資料は、ます・小型マンホールを 集合住宅・学校・病院等の中大規模施設向け排水設備ますとしてご使用いただくにあたって、基本事項をご紹介するものです。
 製品の品質・施工等の詳細につきましては、「宅地ます 技術資料」「小型マンホール 技術資料」をご覧ください。

プラスチック製 ます・小型マンホールの特長

  • 埋設深さ2mにも対応可能 (表-1 参照

    立上りコーナー部が滑らかな曲線構造となっていますので、地表面からの点検・清掃作業が容易に行えます。

  • 管路口径250mmまで対応可能 (表-1 参照

    管路部と同材質で内面が滑らかなインバートは掃流性に優れています。

  • 配管に必要な ストレート・曲り・合流・落差 を品揃え (表-2 参照)

    インバート切りの必要がなく、モルタル等が不要なので、設置後すぐに埋戻して排水が可能です。

  • 耐荷重はT-25まで対応可能 (図-1,-2 参照

    防護ふたを使用することで、重車両の乗り入れがある場所でも設置が可能です。

  • 優れた経済性

    コンパクトな形状のため、施工時の掘削幅は管路掘削幅と同一で、工事費が大幅に削減可能です。

規格と適用範囲

排水設備用として使用されるます及び小型マンホールは、ます径と管路口径並びに設置深さにより、表-1の規格と適用範囲となります。

表-1 規格と適用範囲
  • 塩ビ製ふたを用いた際の対応可な設置深さです。
  • 流量は勾配 1/100 時の半管流量です。他の条件では、別途流量計算が必要となります。
  • 管路口径150mmでは対応可能な製品が一部重複いたします。

構成

ます及び小型マンホールの構成は、乗用車程度の車両(T-2)が通行する場所では図-1、大型車や乗用車程度であっても不特定多数の車両が通行する場所では図-2とします。(図の掲載は、小型マンホールを引用。)

中大規模施設向け排水設備ます資料

PDF資料「集合住宅・学校・病院等の中大規模施設向け排水設備ます」をご用意しております。ご覧になりたい方は「発行図書ダウンロード」ページよりダウンロードをお願いいたします。